ハリウッドスターやモデルの間ではすでに話題となっているスーパーフルーツ、バオバブの果実をパウダー状にしたバオバブフルーツパウダー
最近テレビ番組で取り上げられた事で日本でもブレイクの予感がしていますが、私たちにはあまり馴染みがない果物ですよね。今回は大注目必須のバオバブフルーツパウダーにつてその栄養価や効能をまとめてみましょう!
星の王子さまにも登場、バオバブはこんな植物
バオバブの木、と言われても私たち日本人はあまり馴染みのない植物かもしれません。聴いた事がある、と言う方はもしかしたら日本でも愛されているサン・デグジュペリの『星の王子さま』で張った根が星を壊す悪者として描かれていた事を思い出されたかもしれませんね。
これがバオバブ、大きい!
そんなバオバブは自生する現地アフリカでは悪者などでは無く、樹皮はロープやカゴ、花や葉は食料、種子は食用油、また薬として人々の生活には欠かせない役割を担うだけではなく一族や村を守る神木としても崇められており、アフリカで最も巨大に成長する神秘的な木でもあります。200歳くらいでようやく実をつけはじめ樹齢1000年以上は珍しくなく、過酷な自然環境の中で長く生き抜くバオバブはまさに現代に生きる古代の木と言えるでしょう。
3、4か月の短い雨期の間、たっぷりと太い幹の中の柔組織に水分を蓄え9か月続く乾期をその水分で乗り切るバオバブの木は齧れるほどに柔らかな内部を硬くて厚い樹皮が覆っておりバオバブの果実も同じ様に硬い殻で覆われています。この実を
割ってみると硬い殻の内部は種子を包む白い粉状の塊が見えます。
自然乾燥したバオバブの実の内部
実が熟した後、幹の繊維の中に貴重な水分を貯めるために果実は自然に乾燥していき、その過程で果実のエキスは生きて新鮮なまま自然に濃縮されていくのです。そうして自然乾燥した果肉は、種子や繊維から離れビタミン、カルシウム、ミネラルなどの栄養価が豊富で食物繊維も豊かな非加熱のパウダーになって行く訳ですね。
比べて分かる!バオバブフルーツの栄養価
アフリカの自然と大地の恵みを凝縮したバオバブパウダーは他の様々な食材と比べてもまさにスーパーフードと言える栄養素の宝庫です!代表的な栄養素をそれぞれ多く含有する食材と比較してみましょう!
①ビタミンC
バオバブのビタミンCは100gあたり250~300mg、これはレモンのおよそ3倍、キウイフルーツの3.7倍。今が旬の柿の約4倍の数値になります。非加熱でパウダー状になっているので摂取のしやすさも嬉しいですね。
②食物繊維
バオバブに含まれる食物繊維は、水に溶け腸内でゲル状成分となって腸内の掃除に役立つ水溶性食物繊維と、水に溶けにくく水分を吸収して数倍から十数倍に膨らみ、大腸の運動を助ける水不溶性食物繊維の2種類でこの両方がバランス良く含まれている事が特徴です。
含有量は100gあたり大よそ45~50gで、人気のスーパーフルーツアサイーの約1.4倍、ゴボウの8倍。日本人の目標摂取量が一日当たり20~25gと推算されていますからバオバブなら単純に50g未満でいいのです。
③無機質(カルシウム・カリウム・マグネシウム)
果物にカルシウム!?と思われるかもしれませんがバオバブのカルシウムは100gあたり300~400gで、カルシウムが豊富とされるアーモンドやきなこ、ヨーグルトよりも豊富に含まれており、牛乳と比べるとその含有量は約3倍です。また、ほうれん草のおよそ2倍のマグネシウムや、パセリのおよそ3倍のカリウムなどの無機質が豊富です。その他にも女性には必要不可欠な鉄やリン等も含んでいます。
摂りやすさが魅力のバオバブパウダーを使ってみよう!
様々な栄養素で人気な他の食材と比べても優秀なスーパーフルーツバオバブは、自然に乾燥する天然のフルーツパウダーになる事で摂取も簡単!ローフードにもピッタリで、勿論アレンジも自在なので食生活にも取り入れやすいですね。そのまま食べる事も出来ますが代表的な使い方をいくつか紹介しましょう。
①溶かす、混ぜる:スムージーやヨーグルト、ジュースやシリアル等に混ぜるだけで飲みやすく!とろみが付けられるので飲みやすいです。
②ドレッシング:とろみと酸味を活かしてドレッシングに。冷製スープにもオススメです。
③コンフィチュールに入れて:ペクチンがたっぷりなので増粘剤として使えます。果物と合わせてジャム作りにどうぞ!勿論バオバブジャムもオススメです。
知れば知るほど魅力的なスーパーフルーツパウダー、是非試してみて下さい!