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体調管理も仕事のうち(`・ω・´)健康まとめサイト

大人のための健康維持に役立つ情報をまとめています。栄養のある食べ物や運動方法など30代40代の社会人に向けた健康総合ブログです。

内臓脂肪撃退に効くヨーグルト「ガセリ菌SP株」とは?

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腸内環境の正常化に効果が有るとされ、便秘解消やダイエットにも効果的と言う事で人気のヨーグルト。そんなヨーグルトに存在する「ガセリ菌SP株」が今注目を浴びています!

プレーンヨーグルトを電子レンジで短時間加熱する事でビフィズス菌の働きを高める「ホットヨーグルト」やレシピサイトなどで様々な料理への活用ができると人気の「水切りヨーグルト」でますます人気の高まるヨーグルト、その人気を更に飛躍させそうな「ガセリ菌SP株」の魅力を紹介しましょう。

ヨーグルトも多種多様


ガセリ菌SP株ってなにもの?

「ガセリ菌SP株」は正式名称をラクトバチルス・ガセリSBT2055株(Lactobacillus gasseri SBT2055)と言います。乳酸菌の一種でグラム陽性(グラム染色という検査で陽性反応を示すもの)の桿菌(菌の形が細長い竿状のもの)でラクトバチルスとも呼ばれるラクトバシラス属 (Lactobacillus)ガセリ菌の1つです。
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このラクトバシルス属はヨーグルトの製造に古くから用いられているほか、私たちの消化管にも多く存在しています。

「生きたまま腸に届く乳酸菌」として特定保険用食品の認可を受けた乳製品としても有名な「L・カゼイ・シロタ株」(正確にはラクトバチルス・カゼイ・シロタ株)もこのラクトバシラス属で、いわゆる善玉菌で高いプロバイオティクス効果が期待されている菌属ですから同属の「ガセリ菌SP株」にも期待が高まりますね。
このラクトバチルス・ガセリSBT2055株が「SP株」と呼ばれているのは、菌を培養した雪印メグミルク株式会社が自社名をとってスノープロバイオティクスと通称したからでSPはその略称になります。前述した「L・カゼイ・シロタ株」が通称「ヤクルト菌」と呼ばれているのと似たような理由です。この記事でも分かりやすくガセリ菌SP株と表現しておきましょう。

ガセリ菌SP株にはこんな健康効果が期待されます!

ガセリ菌SP株の健康機能に関する新たな知見が発表された日本農芸化学会2015年度大会での情報から、ガセリ菌SP株の健康効果についてまとめてみましょう。

①脂質吸収抑制効果

ガセリ菌SP株の効果として脂質吸収抑制作用がある事は以前から認められていましたが、今回そのメカニズムが発表されました。体に取り込まれた脂質は消化酵素である膵リパーゼによって小腸で吸収される脂肪酸に加水分解されて体内に吸収されます。この膵リパーゼが脂肪を分解する前にガセリ菌SP株が作用し、脂肪酸が出来る量を減らす事により脂質の吸収を抑制すると言う事が明らかになったのです。

②腸管バリア機能の保護機能で腸を健康に!

腸内細菌には腸上皮バリア機能を高めたり保護したり、腸管免疫系の発達を促したりする働きをする作用を持つものがあります。
この腸管上皮バリアの働きが衰えたり壊れてしまったりすると、炎症性腸疾患を引き起こしたり炎症物質が血中に流れ込み脂肪組織の炎症を引き起こしてしまうのです。また、腸上皮バリアの破綻は粘膜免疫系の制御異常を引き起こし多様な疾患の発症や進行に関わる事が示唆されています。
ガセリ菌SP株はこの腸管バリア機能の保護作用が認められており、腸管の保護によって特に高脂肪食により衰えてしまいがちな腸の健康をサポートし内臓脂肪組織の炎症を防ぐ効果が期待されています。
 
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BMI24.2~30.7と肥満傾向のある33~63歳の87人の男女を2グループに分け、片方のグループにはガセリ菌SP株を含むヨーグルトを、もう片方にはガセリ菌SP株を含まないヨーグルトを、それぞれ1日2個(1個100g、1日量で200g)、12週間摂取する臨床試験では、ガセリ菌SP株を含むヨーグルトを摂取したグループでは内臓脂肪面積が摂取前と比べて4.6%減、皮下脂肪面積が同3.3%減とどちらも減少したと言う結果が出ています。
科学雑誌『ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリション』でも発表されたこの研究結果を見ても分かる通り、ガセリ菌SP株は皮下脂肪よりも内臓脂肪の減少に働きかける作用が期待できるようです。

ガセリ菌SP株が含まれたヨーグルトを摂取しただけで痩せる、と言う安易な考え方はできませんが腸管を健康に保ち、脂質の吸収を抑制してくれる効果はありそうですから毎日の食事に取り入れてみると良いかもしれませんね。