ジェネリック医薬品 その闇
現在、国を挙げて医療費削減のためにジェネリック医薬品の使用が進められています。
薬局や病院で
「ジェネリックになさいませんか?特許が切れていて含有成分や作り方が公表されているので効能効果は同じでお値段は安くなりますよ」
と進められた人も多いはずです。
でも冷静に考えてください。
たとえばあなたが突然高級フレンチの厨房に立たされて、「材料あるよ!レシピもあるよ!調理用具もあるよ!」
と言われて同じものをシェフと作れるでしょうか。
私は作れません。あなたも作れないでしょう。
それだけ先発品メーカーには膨大な経験と実験の積み重ねがあるのです。
何相もの実験をまずは実験室で積み重ね、ある程度の安全性が担保されたら数千人規模の人間で治験をし…。
このような意見を受けて、厚生省は「人間の血中濃度もはかって同等と考えております!」と胸を張っていますが、そのはかっている人数は25人程度。
はい。日本の人口を考えてみてください。約1億2000万人ですね。
これは
「クラスのみんなが持ってるから買ってよ!」
「みんなって誰よ」
「田中くんと鈴木くん…」
「二人じゃないの!」
というなんだか懐かしいやり取りを思い出します。
また、ジェネリックの有効成分には20%程度のぶれが許されています。
120%に当たった人はラッキーですが、80%に当たり続けた人は…ご愁傷様です。
しかしあまりにぶれが激しい、効きが悪いなどということで、大学の研究所などで調査したところ、某飲む水虫薬は先発品に比べて効能が約50%程度減、某保湿剤は約30%程度減という結果も出ました。
50%分を補うために二錠飲むようになったら…何もかもが本末転倒ですよね。
その上、ジェネリックの添加物に対する規制はありません。
(薬という物には有効成分だけでなく、固めたり、飲みやすくしたりする添加物が含まれています)
先発品メーカーは最善の結果を出すために添加物にも気を配りますが、悲しいかな、一部のジェネリックメーカーには「とりあえず錠剤の形に固めときゃいいじゃん!」という思想を持つ会社もあります。
いいんですか?そんなので、と突っ込みたくなりますが、結局のところ、大資本の会社のおこぼれをもらって薬を作っている、もしくは、自分たちでは薬を開発する能力がないメーカーだからそれでいいんです。
それから、あまり知られていないことですがジェネリック医薬品は外国産が多いです。出来上がっているものをただ買い付けてきたり、材料が外国産だったり…。
それも主な供給地は中国やインドです。
一度、先発品では中まで純白の薬が、中国産のジェネリックの場合、割っても割っても砕いても、目に鮮やかなターコイズブルーだったときは一同絶句しました。
その後、錆びた鍋を半裸で路上でかき回し、ジェネリック医薬品を作っている中国人の姿を見て妙に納得したものです。
ではなぜ国や薬局はこれほどまでにジェネリック医薬品を推すのでしょうか?
ご存知の通り、国の保険財政制度はかなり厳しい状況となっています。そこで「みなさんどうにか頼みますよ」と言った感じで
強引にジェネリック政策を推し進めているのです。
そして、この政策を推し進めるために薬局にも大きな餌をぶらさげました。
薬局がジェネリックを処方すれば、薬局にお金が入って来るんです!
みなさんお手元に『保険調剤明細書』という、薬局が渡してくる薬があったら一度目を通してみてください。
(領収書ではないほうです)
ここに『後発医薬品調剤体制加算』という一言があれば、あなたは容赦なくその分の加算金額をとられています。
下手をすると、ジェネリック医薬品に変えた分より高額の金額かもしれません。
しかもこの加算、ジェネリックの処方を希望しない患者からも容赦なく徴収されています。
つまり「ジェネリックいかがですか?」の一言だけで薬局にも国にも不労所得が入って来るんです!
しかも、処方される薬品に対してジェネリック医薬品の率が高いほどこの加算の金額はあがっていくので薬局はもう必死です。
薬剤師さんや薬局事務はにっこりとジェネリックを進めてきますが、正直彼らは患者の経済的利便性など考えていません。
ジェネリック処方率の%をあげるノルマのある薬局もあります。
以上、あまり表に出ないジェネリックの闇でした。