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感染拡大!日本への上陸の可能性もあるMERSの正体とは?

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 2015年(平成27年)6月5日現在、韓国での感染者は41人、新たに1人の死亡が確認され死者が4人となり感染拡大に歯止めが掛からず不安が広がっている「MERS」
 お隣の国での出来事なので渡航する時だけではなく国内に入り込む可能性を考えて不安に感じている人も少なくないと思います。

 ではこの「MERS」とは一体何でしょうか。ウイルスの特徴は何なのか、治療法はあるのか、予防のためにできる事はあるのか、正しい知識を知っておきましょう!


MERSとは?

MERS(マーズ)とは「中東呼吸器症候群(Middle East respiratory syndrome)」の略称で、ニュースなどで良く耳にする「MERSコロナウイルス(マーズコロナウイルス、英: Middle East respiratory syndrome coronavirus, MERS-CoV)」とはこのMERSを引き起こす病原体の事です。2003年に大流行したSARSの病原体であるSARSコロナウイルスと似た形状をしていて、太陽のコロナに似た外観を持つ事からこの名称が付いているコロナウイルスの一種です。

f:id:kusanagitoki:20150605205423j:plain周りの突起がコロナに見えるとか…

 2012年に中東へ渡航歴のある症例から発見された新種のコロナウイルスによる感染症で、主にアラブ首長国連邦・イラン・カタール・サウジアラビア等の中東地域で患者の報告があり他の諸外国での患者も全て中東地域での感染者との接触が原因とされているためこの名称が付きました。
日本では2014年7月16日に指定感染症に指定され、2015年1月21日から「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)」において二類感染症に指定されています。

 韓国・中国での発症事例によって日本でも一躍ニュースで取り上げられるようになりましたが、MERS自体は2012年9月以降継続的に感染が報告されている感染症です。2015年6月1日に世界保健機構(WHO)が公表したところによるとこれまで累計で1,154人の確定感染者が確認されており、そのうちこのウイルスによる関連死亡者数は少なくとも434人と報告されています。

 韓国におけるMARS感染発生状況はニュースでも続々と最新状況が伝えられていますが、これまでの概要をまとめると以下の通りです。
・1例目は68歳の韓国人男性で、2015年4月18日から5月4日までサウジアラビア、アラブ首長国連邦を訪問。
帰国後潜伏期間を経て同11日に発症、20日にMARS感染が確認された。
・現在感染者は41人、新たに1人の死亡が確認され死者は4人
・5月28日、韓国より香港経由で中国広東省に入国した韓国人1名について中国当局がMARS感染を発表、これにより中国で初めてMARS上陸が確認される。

 韓国から中国への上陸が確認されたこともあり、厚生労働省でも検査体制の整備と共に検疫の強化、中東だけではなく韓国および中国への渡航・滞在を予定している人に対しての注意喚起を行っています。渡航予定がある人は勿論、国内へのMARSコロナウイルス侵入も十分あり得ますから私たちもしっかりと情報収集をする必要がありますね。

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感染するとどうなるの?

 MERSに感染すると2~15日の潜伏期を経て重症の肺炎・下痢・腎障害などを引き起こし、通常の肺炎症状が見られないまま突然重度の肺炎を発症し急性呼吸促迫症候群(ARDS)と言う呼吸不全の症状に至る症例も報告されています。
発熱や咳、嘔吐や下痢などの軽症例から重症例までありますが、全症例の63.4%が重症化し、44.1%が肺炎を発症しており更にARDSの合併症は12.4%に認められている事から重症化しやすい感染症だと考えられます。

死亡率はこれまで50%程度と非常に高い数値で推移しているとされていましたが2015年6月3日までにヒト感染の症例として世界保健機構に報告されたところによると、致命率(致死率)は38%、男性が66%と多く年齢範囲は9か月から99歳と多岐に渡っています。この38%という致命率は極めて高く、2002年から2003年に流行し一時マスクが品切れになるほどの混乱を招いたSARSの発表された症例に基づいた全体の致命率が9.6%だった事からもMERSの怖さが分かります。

 MERSはそれ自体に対する治療法や対ワクチンが確立しておらず、発生した症状に対しての対策しかできない事も高い致命率の原因の1つでしょう。また、このウイルスが人獣共通感染症(ヒトとそれ以外の脊椎動物の両方に感染する感染症の事)でヤマコウモリまたはラクダが主な宿主と考えられてはいるものの、まだヒトからヒトへの持続的な感染を示す証拠がない等分からない事が多いのも事実なのです。ただし、確定患者の接触者においてヒト-ヒト間の二次感染が有る事は認められています。

予防は?どう備えたらいいの?

 現在日本ではMERSの症例は報告されていませんが、今後他の国からの輸入例が発生する可能性は無いとは言えません。今後渡航予定が有る人も無い人も十分に予防法を講じる必要があるでしょう。

 基本はマスクの装着です。
 日本に上陸した場合、マスクは品薄が予想されるので、買いだめをしておくとよいでしょう。

・渡航予定のある人

①持病がある人や体調不調の場合感染リスクが高まるので渡航前に医師に相談
②手洗いうがい、消毒、マスクの着用等一般的な衛生対策を行う
③病人、現地の動物(ラクダ含む)との接触を避ける
④帰国時に体調不良を感じたらすぐに検疫所に相談
⑤帰国後潜伏期間である2~15日以内に発熱・咳・下痢・嘔吐等で受信する場合は二次感染を防ぐために事前に病院に連絡する 

 渡航予定のある人は特に以上の点に気を付ける必要があります。まだまだ分からない事の多いウイルスですから細心の注意を払って渡航したいものです。
 現状渡航予定の無い人は今後のニュースやWHO、厚生労働省の発表に注意しましょう。インフルエンザウイルスの様にヒト-ヒト間の持続的な流行の可能性は現状低いと思われますが、このウイルスに限らず体調の悪い人は感染のリスクが高まりますし重症化しやすい傾向にあります。まずはしっかりと体調管理をしつつ手洗い・うがい・人混みでのマスク着用等の基本的な衛生対策を行ないましょう。

 SARSの時の様にいざ日本上陸の一報を受けてから混乱してしまわないように今できる対策をして冷静でいたいものです。そして、現在感染している方の回復とこれ以上の感染拡大が無い事を心から願ってなりません。